山勝ライブラリ 代表取締役 山下勝巳
※本記事は日総研の隔月刊誌『達人ケアマネ』2018年8-9月号掲載記事を一部改変したものです。
ケアマネジャーとして「自立支援」は当然目指すべきものです。では,それができないケアマネジャーは淘汰されるのでしょうか? 間違いなくそうなるでしょう。
しかし,注視しなければならないのは,「自立支援とは何か?」が少しずつ変化してきているように感じることです。
自立支援に効果的な情報とは?
この先,私たちは望む望まないにかかわらず,「自立支援」のためのデータ集積作業を担うことになるでしょう。
どのような形かは分かりませんが,ますますサービス選択時のエビデンスが重要となることは間違いありません。
国が「健康寿命の延伸」を目指すならば,「健康とは何か」についても深掘りが必要です。健康のため自立支援に資する要素とはどんなものがあるのでしょうか?
漫画『ヘルプマン!!(介護ボランティア編)』で登場する松島さんのエピソードを見てみましょう。
妻に先立たれた松島さんは,無気力に暮らしています。食事,洗濯,掃除などの家事は今まで妻がすべてしてくれていました。
時折訪れる息子の妻が掃除と料理をしてくれていますが,全く気持ちが動きません。数日たてばまたごみ屋敷のようになってしまうことの繰り返しです。
虚無感だけが家の中に漂います。彼は,散らかり放題になった部屋の中で,一言「早く迎えに来てくれ…」と漏らします。
これは,漫画特有のフィクション設定でしょうか? このような独居高齢者は,いまや日本中に溢れています。
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