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明日からできる拘縮の予防・改善のアプローチ

合同会社松本リハビリ研究所 所長

理学療法士 松本健史

※本記事は日総研の隔月刊誌『通所介護&リハ201411-12月号掲載記事を一部改変したものです。

施設や在宅での長期療養でよく見られる「拘縮」に対して,病院の治療では,ROM(range of motion:関節可動域訓練=関節を動かすリハビリテーション)が実施されますが,病院を退院した「生活期」では放置されてしまうことも多いようです。


関節拘縮は進行性であり,気がつくと関節がガチガチに固まってしまい,生活動作が困難になってしまうというリスクがあります(図1)。そのため,早期発見と予防に努める必要があります。


拘縮は関節を動かすことで治そうと考えがちですが,できてしまった拘縮を治すことはなかなか大変です。実は,拘縮をつくらない生活づくり,または兆候を見つけて早期に芽を摘むかかわりが最も重要なのです。


寝たきりで関節に卵焼きが出来上がる!?


重度の拘縮で手強いのが,関節構成体の癒着,硬化です。卵焼きをつくる時,卵をフライパンに流し込み巻いていきますね。タンパク質は加熱されたり,押しつけられたりすることで接着剤のようになる性質があります。タンパク質の接着効果で卵焼きは巻くことができるのです。

進行した関節拘縮もこのイメージに近いものがあります。筋肉・靭帯・関節面といった本来独立して機能する関節内の軟部組織がべったりと癒着してしまった状態です。いわば関節内で卵焼きが出来上がった状態です。ケアスタッフは,生活の中で利用者の関節内の癒着を防ぎ,生活に必要な可動域が確保できるように配慮しなければなりません。


終末期にこそ大事な拘縮予防


は,大田仁史氏が提唱している「終末期リハビリテーション8カ条」です。「(4)著しい関節の変形拘縮の予防」について大田氏は,進行した関節拘縮の方が亡くなった時には,棺(ひつぎ)に入らないので,関節をハンマーで叩いて壊すという事例を紹介しています。懸命に生きた人の最期がそのような結末でよいのか,と憤りを感じずにはいられません。

また,「(1)清潔を保つ」とありますが,拘縮を予防する第一の目標となるのは「全身の清潔」です。ケアスタッフは,利用者の不潔になりやすい場所を知り,その部位の清潔を保つために関節の可動域を保つ知識と技術が必要です。ただやみくもに関節を動かそうとするのではなく,何を目的に関節を動かすのかを考えてみてください。そうすると,生活の視点で拘縮予防のケアをすることができます。

(この続き:2799文字)

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